不動産マーケットは正常になったか?

不動産のマーケットが正常に戻ったかどうかを調べるのに4つのポイントがあります。

  1. 失業率(健全な雇用状況)
  2. ローン支払いの延滞率
  3. 手頃な住宅価格
  4. 住宅の売れ行き

失業率は下がってきましたが、相変わらず6.7%と高いです。多くのエコノミストは5から6%台が好ましいとの意見で、あと2年程かかるだろうと予想しています。

ローン支払いの延滞率(90日以上ローンの支払いを怠る)は5.88%で、一番最悪だった時期と比べると半分近く下がりましたが、過去の平均は2%弱なのでまだまだ正常に戻るには時間がかかるだろうと予想しています。

ローンの支払い額は家の買値とローン利息に影響しますので、どちらが上昇しても住宅のお手頃価格は上がります。1999年から2006年にかけて家の価格が急激に上昇し、収入以上にローンの支払い額も上がりました。現在は住宅の価格もローン利息も下がり、1999年時の6割のレベルです。従って、まだ物件価格とローン利息が上昇する幅があります。

家の売れ行きは過去2年間上昇しています。歴史的に見まして、アメリカの住宅価格は毎年6%程度上昇しております。それが住宅ブーム時は9%の割合で上昇し、バブル後は4%に下がりました。エコノミストは2013年は5.7%の上昇率を予想していますが、場所によってはもっと上がっている所もあります。又、近年は現金バイヤーが増えておりますので、銀行関係の会社はまだ伸び悩んでいる状態です。

結果的に、アメリカの不動産マーケットは完全には復活しておりません。地域によっては他の場所と比べて早く伸びている所もありますが、ローン利息が上がるにつれてマーケットの復活も緩やかになるだろうと予想されます。しかし、全体的に良い方向を向いていると言えるでしょう。

News from: Florida Realtor